初めてのヴェネツィア
2020年 08月 04日
ヴェネツィアに行ってきた。
ビエンナーレ開催の年や、友人を訪ねて行ったことはあったけれど、
ヴェネツィアの島から溢れて海にこぼれ落ちそうな観光客の多さに
うんざりして、正直に言ってヴェネツィア自体を見に行きたいと思ったことはなかった。
ヴェネトの人に、「ヴェネツィアは美しいよねぇ」と言われても、
そうかなぁと心の中で思っていた。
テレビのニュースで、コロナ禍のヴェネツィアの観光産業への
打撃ぶりを頻繁に目にしていたので、
行くなら今かなと思ったのだ。
サンタ・ルチア駅を出ると、駅前広場に観光客はいるものの、
以前とは比べものにはならない。
朝だからというのもあるけれど、静かだ。
街を歩いていると、地元の人が並んで注文している肉屋や、
ショッピングカートを引いて買い物に行くお年寄り夫婦、
バールの外のテーブルで、カプチーノと甘いクロワッサンを食べるおばあさん、
前には、人混みで見えなかった風景が目に入ってきた。
古い住宅地の一階の窓からは、
食器のぶつかる音や、掃除機をかける音なんかも聞こえてくる。
あらためて、観光という名の一種の狂気の中で、
住民の人はよく暮らしが続けられてきたものだなぁと感心してしまった。
街の様子をみた相方は、子供の頃に訪れたヴェネツィアだと言っていた。


by soonik
| 2020-08-04 14:44
| 旅
|
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