朝起きて朝食の支度をしようとパンの袋を覗いてみると、わずかにパン屑が残っているばかり。
どうしよう?パンを買いに行くか?バールへコーヒーと甘いコルネットを食べに行くか?
迷っていると、マリー・アントワネットのかの有名な台詞が浮かんできた。
「パンがなければブリオッシュを食べれば良いではないですか」。
正確には、ブリオッシュではなく、脳裏を走ったのは「梅ヶ枝餅」。
作り方は簡単で、白玉粉とほぼ同量の水を混ぜ、餡子を包んで焼くだけ。
ベーキングパウダーも発酵も一切いらない。ビバ、和菓子。
白玉粉は、ローマでもタイ産のものが、小豆は中国産のものが簡単に手に入る。
今日は日本から持ってきた蓬粉も混ぜて、蓬の梅ヶ枝餅に。
あっという間に熱々焼き餅の美味しい朝ごはんの出来上がり。