人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ローマ暮らしのあれこれ


by soonik
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

死者の骨を食べる

死者の骨を食べる_c0385426_01380963.jpeg
前に住んでいた家の近所にあるシチリア人のお菓子屋さんは、飾り気のない店ながら焼き菓子の美味しさは抜群だった。
今日、用事があって近くまで来たついでに、お菓子屋によると、11月らしくショーウィンドウに「死者の骨」と呼ばれるお菓子が無造作に盛られていた。
イタリアでは、日本のお彼岸よろしく11月2日が死者の日といって、お墓参りに行ったりと亡き人たちに思いを馳せるのが伝統だ。
この月になると死者にちなんで、おはぎならぬ、骨やそら豆を型どったクッキーが売られる。
一見、上の白い部分がマシュマロに見えて、この「死者の骨」を食べたことがなかったのが、今日は何となく、実際は何なのか知りたくなって、店員のお姉さんに尋ねてみた。
シチリアの伝統菓子で、材料は砂糖と小麦粉のみ。
練って、筒状にし、切って焼くと、途中で中身が飛び出し円盤を作ってこんな形になるのだそうだ。

愛想のない人と記憶していたお姉さんは、雨上がりで天気が良かったからかとっても親切に説明してくれた。
味見したくなり、先に注文したクッキーに「死者の骨」を二つほど追加してください、と頼むと、「とぉっても美味しいんです。これはサービスさせてもらいます。ただ、固いので注意してくださいね」と「骨」を三つほどトレイにのせた。
死者の骨を食べる_c0385426_01375287.jpeg
家に帰って早速味見してみると、骨の部分は中が空洞になっていてサクッと噛むことができた。
下の円盤はカラメル状で口に含んでゆっくりと溶かして食べる。
香ばしい甘さが鼻腔に届く。
その素朴な美味しさは死者のものだということを忘れてしまいそうなほど。







名前
URL
削除用パスワード
by soonik | 2019-11-14 02:34 | 美味しいもの | Comments(0)