例年になく、5月になったというのに肌寒い日が続くローマ。
ここのところ最高気温が20度を下回っていた。
そんな天候の中、エンドウ豆が今朝やっとマリアさんの無農薬野菜の屋台に登場した。
他の店に行けば南から来たものが手に入ったけれど、何故か地元産の初物が欲しかったので、そこはグッと我慢していた。
エンドウ豆と一緒に買うのは、アーティチョーク、ソラ豆、スカローラ(レタスの一種)と決まっている。
チーズ・ハムを売るロベルトの店に寄って、豚の頬肉の塩漬ことグアンチャーレも買う。
家に帰るとさっそくグアンチャーレを薄切りにしてカリカリに焼き付けて脂を出し、そこにニンニク、アーティチョークを投入して数分ほど炒める。
さらにソラ豆、エンドウ豆、スカローラを加えて鍋に蓋をする。
スカローラがしんなりしたらヴィニャローラのできあがり。
今晩食べる頃には、味が馴染んで美味しくなっていることだろう。
意地になってエンドウ豆を待っていたのは、多分、ちゃんと春の到来を感じたかったのかもしれない。