パスタと並んでイタリア料理の代表選手と言えば、ピッツァ。
レストランで食事するのに比較したら、ピッツェリアでピッツァを食べれば安くてお腹が一杯になることもあって、そこそこに美味しければ、ヴァカンスのシーズンともなると何処のピッツェリアも大概賑わっている。
大好きなんだけど、私の場合、お腹が膨れすぎて胃が重くなることが難点だった。
ところが、最近のピッツァは、どんどん進化していて、美味しくて、しかも胃にもたれない生地を売りにしているピッツェリアが増えてきている。
ピッツァで胃もたれは私の胃が弱いからかと思いきや、イタリア人でも同じような経験をしている人は多いらしい。
今晩は、相方の従姉妹の旦那さんのシルヴィオの誕生日を美味しいピッツァで祝おう!ということで、バッサーノ・デル・グラッパの中心街から少し離れたピッツェリア「オットチェント(Ottocento)」に行った。
メニューを見ると、生地の説明が詳しく載っていた。
消化しやすい生地の鍵は、天然酵母と3日に及ぶ長時間発酵とのことで、「天然酵母は材料ではなく、発酵に対する姿勢です」(!)とあった。
しかも小麦粉は全て無農薬のイタリア産。
このお店では、ヴェジタリアンやヴィーガンにも対応している。
美味しそうだったので、ヴィーガンのメニューから、グリンピースクリームとズッキーニ、松の実のピッツァを選んだ。
緑美しいピッツァは、確かに生地はサクサクと香ばしいうえに、全く重くない。
普段は、食べている途中で胃の重みをすぐに感じるので、その差は歴然としてわかる。
いつもは、完食できないのが、今日は美味しい生地とグリンピースの柔らかい甘さに誘われて完食。
お値段は、時間も材料費もかかっているので、当然のことながら標準のピッツェリアに比べると少々高め。
と言っても、中ジョッキの生ビールを飲み、ピッツァを1枚、デザートを頼んで22ユーロちょい。質を考えると、高くないでしょう。
サラミで笑顔の「穏やか」という名のピッツァ。