ローマ暮らしのあれこれ


by soonik
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少し切ない

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毎週木曜日の午前中は、バッサーノ・デル・グラッパの街で市が立つ。
屋台は、果物野菜だけでなく、衣服に、台所用品、カーペットと一通りのものが揃う。
写真は、トラックでローストチキンや揚げ物、野菜料理などを売る移動総菜屋さん。
お昼近い時間だからか、トラックの前には人だかりが。
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ショーウィンドウを覗くと、まだ今夏は口にしていないヴィチェンツァ風バッカラがあった。
最近の惣菜屋さんでもあまり見かけないバッカラは、ステンレスのトレイにあと二人分ほどしか残っていない。
店の前に備え付けられていた機械から数字を印刷したチケットを取ると、40とある。
店のお客様番号を示す電光掲示板は28。
あと、10人以上のお客さんがいる。順番が回ってくるまでに最後のバッカラが持っていかれないかしらと、冷や冷やしながら40と呼ばれるのを待った。

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でも、この冷や冷やは徒労で、他のお客は皆、ローストチキンとコロッケ、魚介のフライがお目当てのようで、待つこと15分以上、私の番号が呼ばれた時にもバッカラは無事に残っていたのだった。

ヴィチェンツァ風バッカラは、干し鱈を玉ねぎや牛乳、チーズなどで長時間煮た料理で、干し鱈を水に戻したり、小骨を取ったり、しかも少量で作ることがない何かと手のかかる料理なので、家で作ろうと思うと気合いがいる。
干し鱈が高価なもので、手間もかかるので、料理になったバッカラのお値段はキログラムあたり27.50ユーロと、ローストチキン半分が3.5ユーロだから、結構な値段の惣菜だ。
だからかどうかは分からないけれど、他のお客はバッカラに見向きもしなかった。
私としてはとにかくお目当ての品が買えて一安心。
バッカラは、ポレンタという挽いたトウモロコシ粉を煮て固めたものと一緒にいただくのがお約束で、お店ではちゃんと白のポレンタが売られていた。

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用事を済ませて、家へ帰れば全て温めるだけのお手軽な昼食。
だけれど、全て総菜屋さんが手作りしているらしく、味はとっても美味しく、しかも添加物は一切使っていないとあった。

夏の家では、相方の叔母さん主導のもと、一夏に一度はバッカラ料理を作って親戚が集まって食べていたのだけれど、今年80歳を迎えた叔母さんは、ここ数年色々なことにやる気を失っているので、みんなでバッカラを食べるということがなくなってしまった。
手軽にバッカラ料理が食べられるのは嬉しいような、寂しいような。




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by soonik | 2018-07-12 22:10 | 美味しいもの