ローマ暮らしのあれこれ


by soonik
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夏の家

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夏に過ごす谷間の村に帰ってきた。

ヴェネトとトレンティーノの州境に近いこの村は、ブレンタ川沿いにあり、昔は山から伐採した材木をヴェネチアに供給していた。

ブレンタ川沿いにはいくつもの集落があるけれど、どこも過疎化が進んでいて、「売り家」と窓に掲げられた看板が何年もかかったままになっている家も少ないくない。

私と相方が過ごす村も、冬はひっそりとして随分侘しい風情らしいけれど、夏は村からフランスに移民した人たちの子供や孫がヴァカンスに訪れたり、村祭りやらで一気に明るく華やかになる。


スモッグと街中にゴミが溢れるローマで数ヶ月過ごしたあと、6時間のドライブを経てこの村に到着すると心底ホッとする。

1日目は、まず掃除から。

掃除と言っても、田舎で10ヶ月経った家の汚れなんて、ローマの3日分にも相当しない。

窓を大きく開けて山からの風が吹き抜けていく中で掃除するのは、かえって気持ち良い。

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掃除の合間に村に一軒しかない肉屋さんに買い物へ行く。

「また一年が経ったわけだ。どう調子は?」と挨拶がてらに声をかけてきた肉屋のおじさんに「悪くないよ。村に変わったことは?」と返すと、

「何にもないね。何にも変わんないよ」と別に悲観するわけでなくサラッと答えてきた。

「それは何より」。心からそう思った。

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by soonik | 2018-07-05 21:08 | 夏の家