ローマ暮らしのあれこれ


by soonik
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

単純じゃない

c0385426_16314973.jpeg
今日は、歯医者さんのロベルト先生のもとへ歯の治療へ。
相方と長年の付き合いの先生で、行けば患者がいない時は歯の治療後に世間話の花が咲く。
実はロベルト先生に、先日かなりショックなことが起こった。
長年通う近所の食堂の経営者の娘さんが、自動車事故で先日亡くなったのだ。
27歳の娘さんがまだ幼いころからよく知っていたうえに、同じくらいの歳の娘を持っているゆえに、先生の悲しみは相当だった。
聞けば、夜の9時ごろ運転していた娘さんの車に、時速140kmで暴走してきた車が突っ込んできたそうだ。
娘さんは、その場で意識不明の重体となり明朝に亡くなった。
事故を起こした張本人は、その場から逃走したらしく行方不明。
犯人の乗っていた車は、犯人のものでなく誰かから借りたものだった。
目撃者の情報から、東欧出身のヤクザのボスが犯人だということまではわかったが、誰かに匿われているか、または自国に逃亡したかはわからない。
もし、自国に戻っているならば、罪を問われることはないらしい。
同じ欧州連合に加盟している国からやってきた人間なら、イタリアから逃げるのは、ほぼノーチェックで糸もないことだ。
「欧州連合のできる前にはなかったことだ。今じゃ、どこの誰かも知れない人間が一杯だ」と、別に欧州連合を否定する訳でなく、先生は現状をため息混じりに呟いていた。
東欧諸国が欧州連合に加盟すると、少なくない数の犯罪者崩れの人たちも、職を探す人達に混じって、ほかの国に比べてチェックの薄いイタリアにやってきたのは事実だ。

大きな理想の元に実現したヨーロッパ諸国の連合は、地方主義的な風土が色濃く残る地域には、大きな混乱を招いた。
そしてその混乱は、混沌となってそれでなくてもカオスのローマに渦巻いているようだ。




by soonik | 2018-06-12 22:00 | イタリア観察