ローマ暮らしのあれこれ


by soonik
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えらいぞ菊芋ポタージュ

週の4日は、家に帰るのが夜の10時になることが多い。
帰ってからご飯の支度は温めるだけで済むものを用意して出掛けるのが日課になっている。

冬の定番は、消化しやすそうで、体も暖めてくれるスープ。

今日は菊芋とじゃが芋を適当な割合でニンニクとローズマリーを加えて、出汁はなかったのでただの水で煮てみた。
野菜に火が通ったらブレンダーをガーッと回して滑らかなポタージュ状にする。
うちに帰ってポタージュを温め、塩と胡椒で味を整え、皿に盛ったら美味しいオリーブオイルをたらり。
菊芋のゴボウっぽい風味がジンワリして美味しい!
おまけに作るのは簡単だし、胃もたれもない。
これは食卓にちょくちょくお目見えすること間違いなし。
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# by soonik | 2019-01-19 17:26 | 料理
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正月帰省で実家にすっかり甘えた後の、何となくウダーっとした気分で料理を作るのが億劫に感じていたのだけれど、今朝市場で新鮮そのものの鰯を買ったら、面倒くさいなんて言ってられなくなった。
全く臭みがなく身の締まった鰯を見ると、新鮮なうちに料理しないと!という気になった。

そんなわけで、シチリアに行って以来、何度も作った鰯とウイキョウのパスタが本日のお昼ご飯。
玉ねぎ、鰯、ウイキョウ入りソースに干し葡萄と松の実を加え、本場と同じくパスタはサフランを入れたお湯で湯掻いた。

できたパスタをお皿に盛れば日常が戻ってくる。

# by soonik | 2019-01-18 21:58 | 料理

後から来た口福

年末年始の寺社巡りが気に入っている相方と、ここ数年は日本で過ごすことが多い。
実は、イタリア人でない私としては、ローマのクリスマスムードを味わいたい気もするのだけれど。

先日、ローマに戻ると予想以上に寒かった。
翌日、お馴染みカターニア通りの市場で、筋の入った煮込み用の牛肉の塊を買った。
人参、玉ねぎ、ニンニク、胡椒を3粒、ローリエとさらに出汁昆布を加えて、灰汁を取りながら弱火で煮込むこと数時間。
美味しい牛肉のスープができあがる。
お目当ては、このスープと食べるトルテッリーニという小さな詰め物が入ったパスタ。
エミリア・ロマーニャ州が本場のこのパスタの中身は、ハムやパルミジャーノで、お肉が解禁になるクリスマスの25日に食べることが多い。
美味しいエキスがたっぷり出たスープにトルテッリーニを入れると1〜2分でパスタに火が通る。
湯気の立つトルテッリーニとスープをスプーンで口に運ぶ。
詰め物の旨味が口の中に広がるのと同時に、温かい液体が喉を通って胃に落ちていく。
寒いのは苦手だけれど、トルテッリーニをいただくのならやっぱり人恋しくなるくらい寒くなくては。
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デザートは、クリスマスに食べそこねたパネトーネ。
かるーくグリルで焼くとバターの香りがふわーっと台所中に広がって、これまた人を幸せな気分にしてくれる。
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遅ればせながらやってきたクリスマスにお腹は大満足。


# by soonik | 2019-01-14 16:09 | 美味しいもの
飛騨古川で古くからある三嶋ろうそくと看板にある和ろうそくの店に入ってみると、ろうそく職人の方が、「折角ですから、ろうそくの作るのを見てってください」と仰ってくださった。
作る工程と言うよりは、最後の色付けの段階を見せてくれたのだけれど、ろうそくを一本一本、赤い蠟に浸しながら、和ろうそくは、ハゼの実を絞った汁から作る植物性で、石油成分のパラフィンを使った西洋のものよりも煤がずっと少ないこと、全国にいた300人ほどの職人が、戦後は10分の1にまで減ったこと、ろうそくを作るだけでは十分な収入ならないこと、などを飛騨訛りの優しい音色で語ってくださった。

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三嶋さんは、六代目で、彼の代からろうそく作りが「副業」になったのだそう。
今は定年退職してろうそく作りに専念されているが、元は別の所で勤め人をされていたそうだ。
三嶋さんのお顔はとにかく福々しくて、見惚れてしまった。

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ついでにと、奥の部屋の昔ながらの家の造りも見せてくださった。
大きなろうそくはお寺で使われるもの。




# by soonik | 2019-01-13 23:03 |
年末に帰省すると、旅好きの相方を伴って北海道へ旅行することがここ数年続いていた。
今年もそうかと思いきや、とある仏教の本で読んだ、飛騨にある安国寺の日本最古の輪蔵というものを見たいという。
調べてみたら岐阜県の飛騨市にある古いお寺だということがわかった。
飛騨を旅したことがなかったことから、旅の下調べから切符や宿の手配を引受けるのに億劫になっていたものの、たまには違うこともしてみようと、飛騨行きを決めた。

行ってみてわかったのが、飛騨高山と読んでいたのは高山市で、飛騨市は隣の行政区だったということ。
宿は観光客で賑わう高山を避けて、高山駅から北へさらに三つ目の駅になる飛騨古川にとった。
飛騨古川は、小さな町で、これと言った観光名所もないかわりに、コンビニのない、風情のある静かで美しいところだった。
昔ながらの白壁の土蔵が残る通りがおそらく観光客が一番多い場所なんだろうけれども、ここも年末だから、普段からそうなのか静かだった。
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旅館の人や地元の人に「良いところですね」と声をかけると、「何にもないですけど」と決まって返されたので、何にもないって、何がないと「何もない」になるのか考えてしまった。
町にあるレストランは早目に閉める店も多いけれど、朝まではやってないものの夜中までやっている居酒屋はあるし、スーパーもパン屋や本屋も夕方には閉まるだけで揃っている。
確かにデパートやスタバはないけれど、別に古川に来てわざわざそこに行く用事はないし。
夕食を軽くしてまで堪能した旅館の朝食の目当ては、飛騨名物の朴葉(ほうば)味噌。
朴葉の上でプツプツ焼けるネギ、椎茸山菜を混ぜたお味噌をおかずに白い地元でとれたお米の進むこと。
毎日でも食べたいくらい美味しい、芳ばしい朴葉味噌が「ある」じゃないですか、と朝食時に給仕をして下さった仲居さんに伝えると、「簡単なんですよ」と顔をほころばせながら作り方を教えてくださった。
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飛騨古川を思うと、焼けたお味噌の香りをはっきりと思い出す。
本当に何もないのか?こんなにくっきりとした記憶があるのに。



# by soonik | 2019-01-11 15:00 | 美味しいもの